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【第一夜】どうして面接に落ちたの?


みなさんは「キャバクラ」というと、どんなイメージがありますか? 女なら誰でも簡単にお金が手に入るーー、そんなイメージを持っている方は少なくないと思います。キャバクラ嬢は、指名のために客と寝るのが当たり前、男は貢がせてなんぼ、酒の相手をしていれば短時間で高収入が得られる……、そんなものばかり。テレビや雑誌でキャバクラ嬢が取り上げらているのを見るたび、こんな世界で働いていたら普通の感覚じゃいられない、そう思っていました。

そんな私が水商売の世界に入ったのは友達の誘いでした。ひとりで面接に行くのは勇気がいるから一緒についてきてほしいと泣きつかれて、仕方なく同行。働く気なんて、少しもなかった私は適当に面接を受けました。

結果は不採用。……ショックでした。自分の容姿に自信があったわけではありません。でも、救いようがないほどの容姿じゃない。顔は地味なほうだけど、街を歩いていたらナンパくらいされる。ランクを付けるなら、中の上くらいのルックスのはず。この私がキャバクラの面接ごときに落ちるなんて!! 悔しい!!!

一緒に面接を受けた友達はなぜか合格したんです。正直、なんでこの子が、とイラ立ちました。男の子と飲みに行ったら、電話番号を聞かれるのは必ず私のほうだったし、身長はそんなに変わらないけど、私のほうがほっそりしている、服の趣味やメイクだって私のほうが断然センスがいいっ! こんな屈辱はない、私の中に黒いヘドロの固まりができるようでした。

後日、面接を受けたキャバクラになぜ採用を落とされたのか電話をしました。未練がましくて、みっともないとも思ったのですが、どうしてもなぜ落ちたのか、その理由がわからなくて悶々としていたのです。

面接をしてくれた店長のひと言ーー。「君の面接での態度はひどいものだった。挨拶はテキトーだし、脚は組むはだし、ケータイはいじるし。俺が客だったら、君みたいな子と会うのは1回で充分だ。何度も会いたくなる女じゃない」。

いまなら、なぜ、そんな態度で受かると思っていたのか、と当時の自分を叱りたくなりますが、やる気のなさが見え見えだったんですよね。たしかにこんな女なら、一緒にいても楽しくない。

次は二度と失敗しない、そう思って違うお店に面接のお願いをしました。メイクは普段より少し濃い目にし、服装は自分がもっている服でいちばんお気に入りのものを着ていきました。採用を落とされたお店では、なんとなく悪用されそうという理由で、身分証の提示もしませんでた(忘れたことにして……)。しかし、そのお店にはきちんと提示。

面接では経験や週にどのくらい出勤できるか、お酒は飲めるかなどを主に聞かれました。他にバイトをしていたので、毎日は入れませんでしたが「週3日は入ります」返答。お酒はできれば飲みたくなかったので、「どうすれば良いですか?」と質問をすると、「それはフォローするから安心して」と言ってくれました。こちらがちゃんとした態度で受け答えすれば、わかってくれるんですよね。そこから水割りの作り方を教わり、いつから来れるかという流れになりました。採用決定です。

キャバクラの面接ではお店の雰囲気に合った女の子しか採用しない所もありますが、お客さんの好みも様々なので、キャラ的にバラエティーを豊富にしたいというお店もたくさんあります。

実際に私が入ったお店もバリバリのギャルがいればお姉さん系の子やどこらへんにでもいる普通の女の子までいました。なんだか安心です。

さて、面接のあとは、いよいよ接客。ここからが私の勝負です。